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2014/08/21

グラフィックレコードを学習してきた!

ちょっと報告が遅くなっちゃいましたが、8月2日、出身研究室の先輩でもある、安斎勇樹さんが企画されたワークショップに参加してきました。

グラフィックレコード入門 ワークショップの記録の手法を学ぶ
http://graphicrecord.peatix.com/

後半のグループでヘルメと一緒になった
今回はTokyo Graphic Recorder編集長の清水淳子さんから、グラフィックレコードの基本的な方法論を体験的に学ぶことがメインのワークショップでした。

私はよく中途半端に絵でメモを取ることがあって、でも規則性がないためにぐちゃぐちゃになっている面がありました。ミーティングのときとかも、議論を絵に書いてまとめるとか勝手によくやってる(多分Collableのメンバーは見かけていると思う)。
そんな中で、安斎さんとお仕事をご一緒した際に清水さんに私もお会いしていて、グラフィックレコードをされているのを見ていて、あのスキルすごく欲しい!と思っていた矢先の企画だったので、申し込みました。
(そういえば、安斎さんのワークショップって自分で申し込んで行ったことないな…と思ったのも理由の1つ)

思った以上に多くの知り合いが参加していて、かつ、お会いしたいなーと思っていた人たちにもお会いできたり、久しぶりにお目にかかる人もいて、その時点で個人的には参加しやすかったし収穫多かったです。(笑)

自分のオリジナルアイコンを模索した
今回グラフィックレコードのスキルを体得するべく参加することはもちろんですが、このワークショップのサブタイトルである「ワークショップの記録の手法を学ぶ」という言葉の通り、前半の安斎さんからの話題提供を聞きながら、ワークショップの記録活用に関する安斎さんの問題意識を感じて興味深かったです。

その場の温度感は、数多くの写真を並べて見ると伝わるのだけど、1枚の写真をただ見るだけだと、その時何を話していて、どんなことが生まれたから、この表情・雰囲気なのか、という背景情報は切り取られてしまう。あの時盛り上がったけど、あとからその場にいなかった人に、その時の様子を伝えなければならないとき、自分たちの温度感がまったく伝わらない…ということはよくある話で、なんだかもったいないですよね。
グラフィックレコードは、そうした切り取られた背景情報を、ひと目で伝えてくれる記録方法だなと思います。

しかもそれをワークショップやイベントの真っ最中に記録され、リアルタイムに見ることができるからこそ、活動中に参加者もリフレクションを重ねて活動により集中することができる。単に議事録の文字がワークショップの会場に並んでいるよりも、グラフィックレコードが並んでいるほうが、ぱっと頭に入るし。そんなことをふつふつと考えていました。

とはいえ、実際のところ、「コツ」はわかったけれど、スキル体得までにはまだまだ慣れが必要。今回のワークショップに出たからといって、すぐ清水さんのように書けるようになるわけじゃない。これはもう、打ち合わせの時のメモ取りとかで練習を重ねるしかないな…

というわけで、メモ書き程度の内容ですが…久しぶりに頭を使って酸欠になりそうでした!(笑)
安斎さん、清水さん、当日グラフィックレコードをしてくださっていた相川さん、その他スタッフの皆さん、お会いした皆さん、ありがとうございました!





2014/07/27

【開催報告】「秘密基地のつくりかたワークショップ」を実施しました。

7月27日、NPOカタリバとのコラボで実現した「秘密基地の作り方ワークショップ」を実施しました。


今回は、2015年4月文京区湯島にオープンする「文京区青少年プラザ(名称:b-lab)」の開設までに必要なことを、市民参加型でこれから作っていこう、という試みで、このシリーズの第2回目に、ワークショップをやらせていただきました。

b-labは、4月より、古くからご縁のあるNPOカタリバが運営を行います。そしてその建物の場所は、私たちのオフィスからも近所で、私たちとしても、力になれることがあれば嬉しいなと思い、今回の機会となりました。高校生も含めた約40名の参加者とともに、b-labの空間デザインに挑戦しました。

今回は、b-labのコンセプトである「秘密基地」という言葉の魅力に迫りながら、秘密基地の魅力を学習環境との関係性を炙り出してもらい、空間のコンセプトと空間デザインについてアイデアをまとめることを目的に進めました。

また、運営側にとっても居心地の良い「秘密基地」になるよう、今回はb-lab施設長となる今村亮さんをはじめ、カタリバメンバーにも、グループに入ってもらいました。





後半では参加者総立ちで議論が盛り上がり、おかげでグループそれぞれの個性がみられるアイデアが生まれました!

この「秘密基地のつくりかたシリーズ」ですが、2015年4月の開設までの残り半年を使って、必要なことを市民参加型で考えていく「100人会議」を結成し、シリーズ化するようです。これからどんなメンバーが100人に選ばれるのかはわかりませんが、これがまさにオープンなコラボレーションですね。また私も登場するかもしれませんので、お楽しみに!



今回のワークショップは初めて実施したもので、まだまだ反省点もありますが、想像以上に充実した時間を過ごすことが出来ました。b-labは中高生の放課後の居場所ですが、今回実施してみて、多くの大人の中にも秘密基地への憧れが感じられ、その憧れが、各グループのエネルギーになっていたように感じます。大人になればなるほど、秘密基地をつくることが難しくなります。一方で、秘密基地のような居心地の良いわくわくする場所も増えているように感じます。きっと、秘密基地への潜在的な憧れを大事にする多くの大人たちが「秘密基地らしいもの」をいろんなところに作っているのかもしれません。そして私自身にとっても、秘密基地のような、わくわくさせられる居心地の良い場所とは何か、そこではどんなことが生み出されるのか、地域の秘密基地とは、大人の秘密基地とは何か…などなど、考えさせられる機会となりました。もっと秘密基地が増えたらいいな。

また、この秘密基地ワークショップ、個人的にもっとブラッシュアップしてみたいので、b-labに関係なく、機会をみてまた実施できればと思っています。「秘密基地のデザイン」で、誰か一緒に遊びましょう!

最後に、機会をいただきましたNPOカタリバのみなさん、お手伝いをしてくれた一藤英恵さん、中塚啓史くん、素敵なお写真を撮っていただきました高橋凛さん、ありがとうございました!

2014/07/24

コラブルに正式な事務所ができました。

Collableの事務所を正式に移転しました。
というか、正式に構えました、が正しいかもしれません。

▶ Collableの所在地・連絡先を変更しました。
http://collable.org/activity/977

実は、物件そのものを借り始めたのは3月末からで、すでに足を運んでくださったかたもたくさんいますが、登記などの手続きがあり、やっとその手続が終わったのがつい先日のことだったので、このタイミングで正式なご報告とさせていただきました。
大家さんもとっても素敵な方だし、借りたお部屋もとっても居心地がいい素敵な場所です。

事務所そのものを借りたのは3月のことで、3月はワークショップ2つと引っ越しやその他の手続きで毎日動きまわっていてヘトヘトでした。地理ちゃん(地理人研究所)に協力してもらって、IKEAにもはじめてのおつかいをしてきました。笑
そして3月末のお引っ越し時には、たくさんの友人が手伝いに来てくれて、本当に嬉しかったです。素敵な出会いも作ることができ、楽しいお引越しとなりました。来てくれたみんな、ありがとう!

また、事務所開設にあたり、多くの方から備品寄付等々、頂戴しました。
かかった経費といえば、棚とテーブル・いす、カーテンやトイレ・キッチン用品、友人から激安価格で譲ってもらったプリンタや電子レンジ、あと電気をちょっと取り替えた程度で、あとはかなり多くのものを頂戴しました。
この場でお名前を出すのは控えますが、色んな物をお譲りいただきましたみなさま、お贈りいただきましたみなさま、本当にありがとうございました。全て活用させていただいています。



余談ですが、2年目にしてオフィスを構えるという選択は、早すぎるよなぁ…と悩んだりもしました。
借りるとしても、コワーキングスペースでもよかったかもしれませんし(むしろコワーキングスペース、素敵なところがたくさん増えてて入りたいとまじめに思ったくらい!)、むしろ今まで通りでもよかった面もあったかもしれません。

でも、やっぱり、独自のオフィスをこのタイミングで構えることが、今は一番の正解だったと思っています。
でもそれは私の独断ではなく、その決断を後押ししてくださった関係者のみなさんがいてくださった上での決断です。感謝してもしきれません。ありがとうございます。

事務所を構えるという決断をする際、今までしたことない決断をするという経験は、どんどん見えない世界を見せてくれてわくわくします。

ライフネット生命の出口会長も、考える能力というのは「睡眠」に似ていて、時間以上に、深いか浅いかが重要だって、何かの記事で書かれていたけど…
長い睡眠時間をとれば質の高い睡眠を取れるとは限らないのと一緒で、時間をかければ良い決断ができるとは限らない。
先々良い決断をするためには、やっぱりすばやく深く考えるしかないですね。

事務所は秘密基地みたいで居心地いいです。今日もがんばります。


秘密基地と言えば…
NPOカタリバさんと一緒に「秘密基地の作り方」ワークショップをやります。
秘密基地を一緒に作りたい方、特に中学生や高校生に、このご案内を届けてくださーい!

【参加者募集!】7/26(土)秘密基地のつくりかたワークショップ第二弾「空間デザイン作戦会議」
http://www.katariba.net/news/2014/07/18335/


2014/06/18

講演を聞く人も、話す人も、講演を依頼する人も有意義な時間になるように。

手元の画面で私がどうしゃべっているのかが見られるカメラが!

立教大学火曜日2限、『ボランティア・「耕す知」と「共生」の探求』という授業で話題提供してきました。

初めて200人以上の学生さんの前でお話させていただく機会をいただきました。立教大学平野先生をはじめ、ボランティアセンターの中村さん、伊藤さん、宮嵜さん、他スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。

この初めての機会が私にとって、いい意味で「失敗体験」でした。
この講義は、「全学共通カリキュラム」(≒一般教養)という枠組みの中で実施されている授業で、オムニバス型で毎週違うゲストが講演をしにいらっしゃいます。
私は特別に6月3日と10日の2週連続でお邪魔し、1週目は講演、2週目はワークショップを行うというご依頼をいただきおじゃましました。(これからもう1名の方による、2週連続企画があるみたいです)

大学の授業で呼んでいただけるようになって、話すことにちょっと慣れてきたと思ったら、そりゃもう撃沈でした。
こうした形態の授業は、想像以上に学生の授業そのものに対するモチベーションが決して高くない場合が多い。3,4年生で教養の授業なんて取る人はほとんどいませんし(今回も受講者層はほとんど1年生でした。当日知ったけど)。
それはどこの大学でも、モチベーションが高いことのほうが珍しいのではないかと思います。

教室に入った瞬間、内職のため、時間つぶしのための授業だと思っている雰囲気が漂っている。
何を投げかけても総スカンな感じがする。

教室は超暑いので、必死さも出る私。

(;; ꒪⌓꒪)←内心こんな感じ

甘かった。この雰囲気に、まんまと飲み込まれたと自覚しています。
面白かったと言ってもらえたものの、私個人としては大反省でした。この場を借りてお詫び申し上げます。

わざわざなんでこういうことを書いているかというと、授業という枠組みで講演をするのと、例えばTEDのように聴衆が主体的に申し込み参加するものとで、届け方を変えなければならないということを再認識したからです。
講演なんて基本的にコミュニケーションが一方向的なので、これって講義と何ら変わらないですよね。
それを大学の授業の中でやるわけですから、毎日喋る人が変わるだけであって、基本的に講演スタイルのものも一授業なんですよね。本当にごめんね。

あの経験以降、改めて聞いてくださる側の属性については徹底して聞くことにしました。届ける人に確実に届けたいという気持ちが強くなったからです。私も時間を無駄にしたくない。(とはいえ、教えてくれないもんなんですよね。依頼する側の方は、ぜひ以下の中原先生ブログをご参考に!)
 依頼する側になると忘れがちなのですが、たいていの場合、登壇する側は、オーディエンスの属性や会の趣旨を知りません。
 彼らは、何人いるのか?
 何歳くらいなのか?
 役職は?
 男女比は?
 既有知識はどのくらいあるのか?
 何に興味・関心をもっているか?
 なぜここに来ているのか?
 何をしたいと思っている人が多いのか?
(講演依頼は難しい!? http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/06/post_1513.html

プレゼンテーションのスタイルは、自分で作っていくしかないですが、スタイルは事前準備から形作らねばならないなと、とっても当たり前ですが、学習しました。
これからちゃんとプレゼンテーションのスタイルができあがってくるのだろうか。

講演を依頼する人、
講演を聞く人、
そして話す人(自分)、

それぞれにとって有意義な時間になるために、がんばらねば。

こうした貴重な学習機会をいただきました立教大学ボランティアセンターのみなさま、ありがとうございました。



ちなみに、立教大学での講演については、学生さんから感想文をいただいていたのですが、内容が学部ごとに傾向があり、すごく興味深かったです。


例えば法学部の学生さんの感想になると一気に漢字が多くなったり、言葉の定義について自ら考えていたり…
社会学部の学生さんになると、NPOのマネタイズの質問が突然増えたり…
頻出キーワードが学部によって異なっていたり。
学部ごとに関心があるのかな?って思うくらい違って面白かったです。

*余談*


講演失敗したなと自覚して、講演スタイルを大きく変えるかどうかを検討すべく、いろんなプレゼンテーション動画を見ていたのですが、引き込まれる「プレゼンテーション」って、多くは無いかもしれないなと思いましたが、
エクセルアートのまーちゃん(若宮正子さん)の話が圧倒的に面白かったです。ぜひぜひ。

2014/04/29

子育て中のママ必見!ママのためのサロン"ACQUA mamma”について聞いてみた!

本日。パッサパサな髪に、色と艶を取り戻すべく、3ヶ月ぶりのACQUAへ。


学生時代に、大学の後輩ちゃんがカットモデルを探してるのでぜひ!と紹介していただいてからお世話になっている後藤ユースケさんに、かれこれお世話になっておりまして。
後藤さんがACQUA青山店→表参道店になっても、かれこれ通い続けているわけです。ホントにお世話になってます!
前に行ったときに、「ママ向けに、子どもを店内で預かっている間にママを綺麗にするっていうのを始めるよ」なんて言ってたんですよ。


話を聞いてると、子育て世代のちょっとしたニーズに答えようとしている、ACQUAのみなさんがすごくいいなぁと思ったので、根掘り葉掘り聞いてきました。


ACQUA mamma の始まりは、お客さんの声だったそうです。

「産むと、行けない」

子どもが産まれると、自分の意思で行き先を決めていた生活が一変します。その1つがヘアサロン。
サロンって大抵行きつけがあるので、子どもが生まれても生まれてなくても、変えることってあまりないと思うのですが、まだまだ小さい子どもをお店に連れて行くのは、お店にも遠慮してしまうし、そもそも子どもを離しておける環境にない。でも、キレイになりたい。
んー、確かに難しそうだ。。
私も子どもができても後藤さんにお世話になりたいし、でも保育園に子どもを入れてなかったら、サロンなんて行くことなくなるんだろうなというのは、容易に想像がつく。

そういう状況でお客さんはどうするかというと、解決策の1つとして、行ったことのない近所のサロンに入るんだそうです。でも、行きつけのお店に行くほうがいいし、初めてのお店で相性が合わないこともある。それだとせっかくの休息の時なのに意味が無い。
子どもをどこかに預けるにも、短時間預かってもらえるところもなかなかない。

そんな話をお客さんからきいたことで、すぐにその状況を解決しようと動いたのが、ACQUA mamma だそうです。


ACQUA mamma では、ママがカットをしている間、保育士さんが子どもたちを見守ってくれています。ちなみに保育士さんもACQUAのお客さんなのだとか。保育士免許のあるお客さんが「私も協力するよ」と名乗りでてくれたそうです。なんかすごくステキだ。
なので、ママは安心してカットができるのだそうです。


後藤さんから聞いた話でいいなぁと思ったのが、お客さんがポロッと話してくれた「ママが困っていること」をちゃんとスタイリスト同士で共有したこと。ミーティングのときに話があって、すぐにお店側もすぐに挑戦したそうです。
それから、スタイリストさんは限定されているのは、「やりたい」と思って手を上げたメンバー。後藤さんも1児のパパなので、その気持ちが誰よりもすごくわかるから、ACQUA mammaメンバーに名乗りでたそうです。「お店に言われたのでやります」じゃないのが、ママの不安も解消するだろうなと思った。


次回は6月16日月曜日。
10時〜15時の間で、0歳〜6歳のお子さんのいるお母さんが対象です。
上記のチラシをいただいたので、ご興味のある人はご連絡下さい♪

逆に、たくさんの方が行くことで、要望があつまって、より届けるべき人に届けられるはず!なので、ACQUAが行きつけでない子育て世代の方も、この機会にぜひ行かれてみてください。


ということで、私も艶を取り戻したはず!後藤さんありがとーございました♪

追伸:後藤さんが、サイトに対してアドバイスほしいと言っていたので、みなさまぜひよろしくお願いいたします!(笑)
http://site120197-9412-292.strikingly.com/

2014/04/22

【御礼】Facebookページが500いいね!に到達しました!

いつもお世話になっております。Collable代表の山田小百合です。
コラブルも、よちよち歩きで、手探りがむしゃらな1年が終わり、2年目に突入しました。そしてFacebookページが500いいね!を達成しました!小さい歩みですが、みなさまに感謝を述べたくて書き込みをさせていただいております。

▼Collable Facebookページ
https://www.facebook.com/collable

photo by 小林茂太
さて。この写真は3月30日に実施したワークショップのあとの様子です。ワークショップ終了後、任意参加のお茶会をしたのですが、ほとんどの方が残ってお話していってくれました。
今日は、その日来てくれた男の子のお話をしようと思います。

私が修士課程に在席をしていたとき、同じ場所で出会ったその子は、ワークショップの会場にすら入ることができませんでした。
言語的なコミュニケーションがとれないその子は、涙目になりながらも、一方で本当に帰ろうとはしなくて、でも、新しい場所に怖くて入れないので帰りたい気持ちのジレンマを、言葉にならない声と態度で示していました。もう、それはとても悔しかった。もっとやり方があったんじゃないかと、胸が締め付けられる日でした。


その日から1年半後、「動くと音が見えてくる」を、柏木さんとやらせていただきました。
あの場にいたその子は、1年半とは打って変わって、即興を誰かと合わせたりもできるようになれば、人に積極的に関わろうとしている様子がみられました。

子どもこんなに成長がはやいんか!2年前は泣いてたやん!と驚かされました。(笑)


コラブルでのワークショップ、特に子ども向けの活動では、「気になる子」が来ることを大歓迎にしています。例えば発達障害だったり、知的障害だったりします。
一方で、誰かに注力するのではなく、全員の参加の自由を出来るだけ認められる、開放された環境づくりに挑戦しています。

とはいえ、「こういう活動があるべき」「こういう参加にすべき」という答えが、あるわけではありません。毎回毎回、どういう形がみんなにとって良いのかを悩みながら作っていますし、終わった後、少なくとも山田はひとりで悶々とする日々を過ごしながら、次の活動に進んでいます。

もちろん、ある程度活動が定期的に行えるようになれば、見えてくるものがあるのかもしれませんし、整ってくるものもあるのかもしれません。ただ、子どもたちの成長は早く、その子たちにとってベストな状況で環境を作りたいと思っています。

それは、親御さんたちのご理解があってこそ、実現できるのだなぁと、ひしひしと実感しています。


いつもいつも、真新しい気持ちで、子どもたちと出会いたいなと思った日となり、感慨深い1日となった、2014年3月30日でした。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。




コラブルは2期目に突入しました。まだまだ小さく未熟な団体です。
今期も、こうした小さな1歩を歩もうとしてくれる子どもたちのために、親御さんたちのために、できることに挑戦したいと思っています。
ワークショップのあとは、個人的にゆっくりお話を聞く時間が取れないことが多いです。

ワークショップにご参加いただいている親御さん、それだけでなく、今までの活動に遊びにきてくださったみなさまからも、ぜひ、ご意見やご要望もお聞かせいただけたら、とても嬉しく思います。

2年目は、もっと挑戦すべきことを増やしながら、一方で定期的にこうした場をつくっていけたらと思っています。
2年目もどうぞよろしくお願いいたします!

山田小百合

2014/03/10

TEDICの活動報告会に行ってきた。

3月7日、友人門馬優が代表である、石巻の学習支援NPOのTEDICの活動報告会が東京で開催されたので、行ってきました。会場は新宿の損保ジャパン本社ビル。

ゆうがTEDICの話をする時に出てくる「いつもの話」がある。
何度聞いても、考えさせられる。各メディアでも見かけるが、ゆうが2011年の震災後、現地でボランティアをしていた時期に、避難所で出会った中学生の男の子のふとした一言の話だ。

「震災があって、救われたと思っている」

震災前からいじめにあい不登校になった男の子。それだけでなく、父、母…と、子どもの貧困そのものを描いたような家庭環境の子でした。(詳細はあまり書かないほうがいいだろうから省略します)
人に言えず、隠してくることが出来た、自分の家庭の問題が、避難所というオープンな場所では隠し切れない。ボランティアの方々は、避難所で日常的に声をかけてくれる。加えて、自分だけでなく、父、母の様子を聞いてきてくれる。地域から孤立されていたはずの自分が、外の人と繋がった場所が、避難所だった、という話だ。
これを聞くたびに、いつも、なんだかゾッとする。

こうしてゆうが立ち上げた団体がTEDICであり、1年目、まずは喫緊の課題である学習支援をスタートさせた。しかし学習支援を通して、子どもたちがいろんな悩みを打ち明けていく。親でもなく、先生でもないチューターである学生と、本音がぶつかり合う場所になっていく。
こちらの記事(http://children.publishers.fm/article/3162/)にもありますが、「悩み」というと軽くなっちゃうけど、想像以上に根深いものばかり。
こうして学習支援という切り口から、TEDICは「居場所」になっていったらしい。

そして現在、石巻は162人の不登校の中学生がいるらしい。1中学校に対し8人が不登校という計算ができる。そんな石巻の現状を見つめ、4年目は「不登校」の問題にアプローチしていくのだとか。これも、不登校が悪という考え方ではなく、不登校であることによって社会から切り離されやすいという状況を見つめているらしい。どういう形態で動いていくのかをしっかり考えていたし、関係機関との連携も進んでいるTEDICなら、きっと石巻で活躍してくれるだろうなと思います。


何よりいいなと思ったのは、活動を通じて、客観的事実に基づいて、今何がこの地域の課題なのかを考えて、次のアクションを考えていること。簡単なようで、結構難しいと思う。うちはまだまだだな…と内省した機会となりました。

とにかく3年目のTEDICは、ますます進化していて、拠点をどんどん増やし、活動日数も増え、チューターとのコミュニケーションの工夫もみられて、チューターのモチベーションも高いことがうかがえました。
また、TEDICの教室にくる子たちが抱える課題は、TEDICだけで受け止めることはできない。あくまで、サインをキャッチすることがTEDICの役目であり、その後その子達にとって良い環境を整えるための関係各所との関係性も十分作っていました。

TEDICは、被災地である石巻に学習支援をしているNPO団体であることに間違いはないけれど、問題意識はもっと根深いところにあり、活動していることがよくわかった報告会でした。
そのときに呟いたやつ↓




最後に、「居場所は、人だと思う」とゆうが言っていた。
言葉を先行して考えるのではなく、周りから「あれは居場所だね」と言われる場所が、居場所なのだと思うけど、あえて定義づけるのであれば、人。
この人のところに行く、という場所が居場所。
その話を聞きながら、コラブルも、未来の「居場所」でありたいという目標を改めて確認しました。

2014/02/05

2014年になってしまった。

いつも自分にゆとりのない状況を反省しながら、気づけば2014年になっていて、早くも2月になっていました。
今年も宜しくお願いいたします。

2013年の振り返りも2014年の計画も、ちゃんと立てきれぬままに動き始めてしまった。
これが今年の末にはなくなったらいいな、と思っています。

大学院に入って、むやみやたら発信することに特に気をつけるようになったし、目の前のことでいっぱいいっぱいだったので、ブログを書くという習慣がなくなった。SNSの影響もあるだろう。
とはいえ、毎日論文読んだり本を読んだり、それを資料にまとめたり、発表したり…という経験が続いた。そのため、考えていることをまとめたり知識をストックすることが習慣化されていたので、2年間で身につけたかった力が多少は身についた。(多少…は…!)

一方、今はどうかといえば、もっと慣れないことにぶちあたり、その上責任も増した。

あたりまえだけど学生の延長でNPOの経営はできない。
何か失敗することもそうだし、コラブルが社会に不信感を持たれてしまうようなことがあれば、私に責任があるわけで、先生や上司が「責任とるから」なんて言ってくれない。
当然、
「学生がNPOでちょっとボランティアしてて、ことが上手く言ったのでプロジェクトマネージャークラスは経験したから、NPOわかってます」ってことはない。
なので、私の意識も大きく変化した2013年だったと思う。

そんなわけで、私自身、今何を成し遂げたいのか、そのために何を考え行動すべきか、という、部分を改めて考えるようにもなった。
あたりまえだけど、私が潰れたらコラブルが崩壊に近づくからだ。誰が指揮を取るんだ、という話だ。
おかげで今私は病気や入院なんて、許されない(大げさだけど、大事なこと)。

「今の立場が、いちばん学べるんだから」と言ってくれた師の、
今ではやっとその意味がわかります。日々アップデートされている私と向き合っている。

そんな環境で、2013年で変わったこととはいくつか。

1)もう学生じゃなくて経営者という「意識」
超当たり前ですね、卒業したんだから。
とはいえ、NPO活動と、NPO経営の切り離しができてなかったように思います。
実は、この2つがごっちゃになっていると、NPOの成長はないのではないか、という事に気づきました。
代表理事という立場は、NPOでプロジェクトマネージャー経験したのでできます、って立場じゃない。
経営者という立場について、経験したことがないからわからなかったし、他の経営者の方と比べたら、まだまだ未熟な点ばかりですが、だからこそ、学びをとめちゃいけないし、広げていきたいなと思いました。

2)本>論文
これはあたりまえだけど、論文を読むことが日常的だった状況から、本を読むようになりました。論文もいろいろDLできる環境じゃなくなったし。学生って贅沢な期間だったんだな、としみじみ感じています。(笑)
一方で、読む内容も、当たり前だけど変化してきました。
インクルーシブデザインのベースにもあるDesignThinking、それに付随した経営に関する本が増えました。あとは、NPOについての本も。
1)で書いたように、学びを広げていきたいという意識と、大学院では専門性によった本を読むことにしていたので、そこから開放したことが影響している。

3)誰と一緒にトライするのかは大事
「山田(わたし)を応援したい」という人じゃなくて、「コラブルという場所で、これを成し遂げたい」という気持ちのある人とのほうが、法人の成長速度が速くなるということに気づきました。一緒に未来を考えてくれる人は、圧倒的に後者なので。
これが大事な気付きだったように思います。
おかげで、良いメンバーを増やすことができて、やっとコラブルがどんな団体かを言語化し始めています。


さて。

代表なのに、目標設定とかが苦手な私なのですが、2014年の目標をたててみました。
コラブルの目標と、私個人の目標は、やっぱりまだまだ切り離せない部分が多いので、前に大学院の後輩くんが教えてくれた、「100の約束」というやり方で設定してみました。

じゃ、お見せします!と思ったんですが、100こ並べて何になるんだ…と思ったのと、何より、100こ揃えてないので、やめておきます。100こ並べきったら載せたいな。

てんやわんやしながら、まだまだ未熟さを感じつつ、2014年もがんばります。

山田小百合

東大の近くにある、本郷はなれにて、いつも私に優しさ分けてくれるまりこさんにもらって
本当に嬉しかった。よい2014年。

追記:ちなみに、100の約束の1つに「ブログを1週間に3回更新する」というのを入れたので、少しずつリハビリしようと思います。